
恋人との性行為中にコンドームを使わない、または使う頻度が低いほど、女性は幸せだったという。
この研究者(Gordon Gallup at the State University of New York)は293人の女性の生徒にアンケートを実施した。パートナーとのセックスでコンドームを使う頻度や、いまどのくらい幸せかなどが質問内容だった。
その結果、自己申告での幸せ度が一番高かったのは、パートナーとのセックスでコンドームを使わない群(ゴム無し群)だった。2番は時々使う群で、いつも使う群(避妊群)は幸せ度が最も低かった。
このニュースでは考えうる理由の一つが挙げられている。精子にはテスタストロン(testosterone)やエストロゲン(oestrogen)などのホルモンが含まれていて、それらのホルモンがは気分は幸せにすると言われている。それが膣から吸収される、と。
え?ゴム無しで中出しまでしてんの?そりゃー違うんじゃないの?コンドーム無しの群みんなが中で出すわけじゃないでしょ。ま、確かにアメリカの女の子たちは避妊パッチとかしてるコも多いけどね。男はこういうのを言い訳に使うよな。中で出していい?その方が女の子は幸せになるんだよ。とかね。
でも僕はこれはそういう因果関係は無いと思うよ。逆の方向の因果関係でしょう。幸せというかあまり心配しないたちだからコンドームを使わない。心配だからコンドームを使う。つまり、コンドームの使用が性格(や幸せ度)を決めるのではなく、性格がコンドームの使用頻度を決めているのだと考えるのが妥当でしょう。相関関係を使った心理学の罠だな。
もしこの研究者がこれを踏まえたうえで、それでもコンドームの使用が性格や幸せ度を変えているんだ、と言うんならそれは面白いな。
研究の続き。ゴム無し群はセックスをしない時期が長くなるほど、鬱になったが、避妊群ではセックスの期間は鬱の発生に影響を与えなかった。ただし避妊群は常時から鬱や自殺未遂が頻繁に見られた。
この研究者はコンドームの使用が性格や幸せ度を変えると信じているようだが、それでもセーフ・セックスは大事だと言っている。避妊は必要ならするべきだし、性感染症の予防にもコンドームは大切だ。
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関連する過去の記事:
エイズになる危険性(The Whole Earth Catalogより)(しんりの手アメブロ)
元のニュース:BBC: Semen 'makes women happy'
コメントを読んで思ったんですが逆のバージョンも面白そうですね。女がゴム無しを要求してきた時に男がどのくらい引いてしまうか。準備ができている男なら歓迎なんでしょうが、一般に男(特に若い男)は結婚してもいないパートナーが子作りに意欲満々だと興醒めになると言われています。その辺の男の反応の違いなんかの心理学実験を見てみたいなぁ。
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