この研究者は100人ほどの学生に難しい数学の問題(GRE:アメリカの大学入試の共通試験)を解かせて、男女の差を比べた。3つの群に分けた。3つの群とも同じ問題を解いたものの、群Aは問題を「問題解決」(プロブレム・ソルビング)と呼び、群Bは「数学の試験」と呼び、群Cはやはり「数学の試験」と呼んだ上で「女は数学に弱いと言われている」と教えた。この群Cをもう少し詳しく言うと「重要なことなので覚えておいてください。もし試験中に不安になったとしても、それはあなたの能力からではなく、社会的に女は数学に弱いという思い込みからかもしれないのです」と教えた。

結果は上の図。群Aの問題を「問題解決」と呼んで解かせた場合には男女の差はほとんど無かった。群Bの問題を「数学の試験」と呼んだ時には女の成績が極端に悪かった。群Cで問題を「数学の試験」と呼んだものの説明を加えた時には男女の差はほとんど無かった。
結果がはっきり出ていて面白い研究だな。心理的な持ちようでこんなに試験の結果って変わっちゃうんだな。びっくり。しかも群Bでは「数学の試験」と聞いただけで男の方は点数が伸びてるし。男は数学の試験という言葉でやる気になっちゃうのかな。群Dを作ったら面白いかもね、群Cの逆で。男に「男は数学が弱いと言われてますがそれはあなたの能力とは全く関係ありません。社会がそう思わせているだけです」って言ったら男は更に能力を発揮したりしないのかな。
あと今回使ったGREは、大学院の共通入試試験ではあるけれど、日本人にとってはすごく簡単で、日本人のアメリカ大学院受験者の多くは満点近くを取ると言われている。被験者は白人だけだったとのことなんで、白人にとって難しい試験を使ったんならこの研究の正当性はあるんだけれど、日本人の僕から見るとあんな簡単な問題で本当にこの研究に適してんのか疑問が残ってしまうよ。
ともあれ、これを生かして将来は男も女も能力をより発揮できるようになると良いね。
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元の論文:michael Johns, Toni Schmader ,and Andy Martens. (2005) Knowing is half the battle. Psychological Science. vol.16(3). p.175.
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