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恋人選びは遺伝の影響が34%
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双子を使って、結婚相手や友達を選ぶ時に、遺伝や環境がどのくらい影響したかを調べた。その結果、恋人選びや友達選びの理由は100%中で34%が双子の遺伝子によるもので、12%が双子が共有した環境によるもので、54%が双子が共有しない個々の環境によるものだった。

単純にこの結果を受け入れるとすると、好きな人とかっていうのは遺伝で34%も決まっちゃうんだな。僕はこういう双子の研究から遺伝の率を調べる研究を信じていない。でもこういう文献はある程度は正当性もあるし、勉強になるので読むのは好きだ。特にこの論文の表が面白い。
20051023001703.jpg

データの最初の4列は相関関係で、5列目が遺伝の影響する率。
データの一行目を見ると、身長は一卵性双生児で相関指数89%。双子のペアの身長はほとんど同じという訳だ。それが二卵性双生児になると52%にまでがくんと落ちる。一卵と二卵の差が大きいことから、遺伝率は74%と大きいと計算される。ちなみにある双子のうちの一人とその友達の身長の相関指数は4%とほとんどゼロに近いので、関係がほとんど無いというのが分かる。

面白い点を見ると、双子間で似ているのは身長89%。体重はそこまで似ないで80%。つまり環境によるところがよりある。収入は11%とほとんど似ない。

結婚相手との類似度(これはおそらく双子でも一般人でも同等でしょう)で高いのは教育55%、職業74%、収入43%、政治観60%など。つまり、教育程度が同じ程度の人と結婚し、結婚相手は職場で見つけやすく、自分の収入が高ければそれに見合った収入を得る結婚相手を見つけられやすい。ま、これは一解釈で、相関関数というのは因果関係の方向を示さないので、どちらが原因かは分からない。なので。僕の解釈は一例だということを付け加えておこう。

この表で最も興味深い点は一番右の列の遺伝率だ。これは一卵性双生児の類似度と二卵性双生児の類似度の差から計算されるものだが、身長で74%と高いのは納得できる。性格もかなり遺伝率が高い。神経質傾向は90%!。嘘つきは74%。高っ!。逆に低いのは利他主義度で16%。確かにボランティアとかの心は育ちの環境によるものが大きそうだもんな。

納得できないのが政治観の遺伝率が48%と比較的高いこと。普通に考えると政治でどの政党が良いとかの思想は遺伝なんかしないよな。だってそれは思想なんだから。思想は教育により作られるものだから。この辺が、僕が双子を使った研究を昔から信じていない理由のひとつ。

逆にこれが正しいと考えると、政治的な好みは遺伝で半分近く決まってしまうので演説の内容とかはあまり関係なく、もっと生物的な化学反応のようなことが影響しているとも取れる。それなら政治家は政策よりも生物学的に好かれることをした方が、有権者からの票を得られるのかもしれない。そういえばヒトラーのクローンとかいう映画(ブラジルから来た少年)があったな。うーん、我ながら、論理の飛躍した文だ。機会があったら改めて説明したい。

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元の論文:J. Philippe Rushton and Trudy Ann Bons. (2005) Mate Choice and FGriendship in Twins. Psychological Science. Vol.16(7).p.555.


検索キーワード:心理学、発達心理学、双子、structural equation models, SEM, AMOS, 統計、
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