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金持ちの国でも平均気温だと不幸せ
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気温と収入がその国の人の幸福感に影響するかを調べたところ、収入の高い国では、暖かい又は寒い国の幸福度が高かった。逆に、収入の低い国では、暖かい又は寒い国の幸福度は低かった(上の図を参照)。

この研究者は国の気温(気温標準偏差値)、国の豊かさ(national wealth)、個人主義の度合い(過去の別の研究者の値を使用)、幸福度(幸福標準偏差値、過去の別の研究者の値を使用)、公民権、利他主義の度合い、などの相関関係を調べた。その結果、2次方程式のような2本のカーブ(上の図)を見出した。

裕福な国でみてみる。寒いアイスランドと暖かいシンガポールは幸福だ。しかし普通の気温のイタリアは幸福ではない。

貧乏な国でみてみる。同じくらいの中程度の貧乏でも、寒い東ドイツと暖かいパナマは不幸せだ。しかし普通の気温のメキシコは不幸せではない。

うん、まぁ面白い研究だよね。ただ国単位で比較するというのは混同要素が多過ぎるんで、こういう研究はいくらやっても心理学ではあまり重要な研究とはみなされない場合が多いんだよね。かわいそうだが。

この場合の混同要素とは、国が違えば文化も言葉も宗教も違うので幸福度だけを単純に抽出するのが難しいということ。例えば日本人が日本語で「私は幸せです」なんて言うと、この人宗教の人かな、なんて見られちゃいがちだ。でもアメリカ人が英語で「アイム・ハッピー」と言うのは日常。なので幸福度というのを国単位で比べるのは難しい。(今回の幸福度として使われたエド・ディーナー博士の論文は読んでいないのでどんな測定方法かは知らないが。)

「マズローの動機や欲求の階層説」に似た話だな。マズローは生活の条件がまず満たされるように行動するのが人間だとしていて、今回の研究は、幸福度を上げるには、生活できるある程度の金と、生活できうる気温が必要だ、と解釈することもできる。ただし、このマズローの階層説も証明することが難しいなどの理由で、心理学界では受け入れられていない学説だ。

さて、今回の研究で日本は、というと、気温は普通、収入は高い、幸福度は中程度に不幸せ。んー、なんで日本人て幸せじゃないんだろうな。

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元の論文:Evert Van de vliert, Xu huang, Philip M Parker. (2004) Do colder and hotter climates make richer societies more, but poorer societies less, happy and altruistic? journal of Environmental psychology. v.24(1). p.17-30.

過去の関連記事:
○幸せを感じるメキシコ人(しんりの手アメブロ)

○幸せには生活最低限の金。その後は?(しんりの手アメブロ)

○個人主義の白人アメリカ人(しんりの手アメブロ)

検索キーワード:心理学、性格心理学、社会心理学、maslow, 欲求段階説、individualism, civil rights, happiness, altruism, temperature,気温、温度、

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(上)画像2

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