
生まれた時間によって死亡する率が違うかを調べた。すると、夜に生まれた子は昼に生まれた子に比べて12%~16%も死亡しやすかった。
330万人(!)の新生児(カリフォルニア生まれ、1992年から1997年)の新生児死亡率を調べた。新生児死亡とは生後28日以内に死亡すること。すると夜に生まれた子は12%から16%もより死亡していた。
細かく見ると、日中に生まれた子の死亡率が一番低かった。その子達に比べて、一日の終わりごろ(夜7時から午前1時)に生まれた子は12%も死亡率が高かった。夜明け前(午前1時から朝7時)生まれは16%も死亡率が高かった。
へえー、なんで?このニュースには理由が書いてない。論文読みたいなぁ。以前から一年の中での違いは言われていた。つまり誕生月によって死亡率が異なる。でも一日の中でも違うんだな。
統計としてはばっちりだな。サンプル・サイズが330万人だと統計的に有意の差は簡単に出てしまうけれど、差がこれだけ大きいと効果量(エフェクト・サイズ)としても意味のある統計結果だろう。
将来この分野がもっと研究されて、一日の中での違いが明白になって、一日の中の星座なんてできたら面白いね。あなた暁座?なら早死にだね、とか、宵の明星座?おっとりしてたりするの?とかね。
----追記-------
なんて思っていたんだが、この研究者は理由の一つを解説していた。それは深夜に生まれた時に問題があって手術などが必要でも、昼に比べて手配がぬるくなってしまう。そういった人員的な問題が理由の一つだそうだ。ごもっとも。
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元のニュース:Stanford University. "Infants born at night have higher mortality rate in first month of life"
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画像引用元:Voyager Guests Gallery
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