
サブリミナル、つまり意識的に気付かない状態でも、人の表情は僕らに影響を与えているようだ。
この研究では、飲み物を飲む直前にサブリミナル映像を見せた。サブリミナル映像は3種類あって、スマイル、無表情、怒り。これをほんの一瞬、被験者が気付かない程度のコンマゼロ何秒かだけ表示する。そしてすぐに無表情の顔の映像に切り替わる。そして被験者は飲み物を飲むように促される。
スマイルを見せられた時だけ被験者はより多く飲み物を飲んだ。また別の実験では、サブリミナルのスマイルを見た後では、飲み物に対してより多くの金額を払おうとした。怒りのサブリミナルを見た時には逆の反応を示した。尚、この効果はのどの渇いた被験者にしか有効ではなかった。喉が渇いていない被験者にはこのサブリミナルは効果が無かった。
この研究者が言うにはサブリミナル効果は現実に応用するのは難しいそうだ。なぜなら効果が続く時間がとても短い。この実験だと10秒くらいの効果だったのかな。それだと作動記憶(ワーキング・メモリー)として扱われているのだろうか。とにかく、テレビCMや選挙の投票で使うには効果が短すぎるとのこと。
それなら効果が長続きするように工夫すれば使えるってことかな。サブリミナル効果が利いているうちに「誰に投票しますか?」などと問い掛けて、その効果を意識化(又は長期記憶)に残せば、投票時まで効果を持続させられると思う。誰か実験しないかな。
元のニュース:Piotr Winkielman (University of California, San Diego)
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