どんな人が呆けて、どんな人が呆けないんだろう?日常の活動と関係があるんだろうか?この研究結果によると、ダンスをする人は呆ける確率がダンスとしない人に比べてたったの24%だった。
この研究者は15の活動(頭を使う6つの活動と体を使う9つの活動)について、呆け具合を調べた。これによると特定の活動をするひとは呆ける率がとても低い。 例えば一番上の「ボード・ゲームで遊ぶ」の項目を見る。ボード・ゲームというのはチェスとかの頭を使うゲーム。ボード・ゲームを「ほとんどしない」という人の中で呆けてしまった人の数を基準(1.00)として、「よくする」と答えた人の中で呆けた人の比率を比べてみた。するとこの群のほうは呆ける確率が基準に対してたったの0.26だった。つまり呆ける確率が4分の1ほどだった。
このように大きな違いが見られたのは3つの認知活動で、ボード・ゲームが0.26倍。楽器を演奏する人で0.31倍。ダンスをする人で0.24倍、というのがもっとも顕著だった。 これに対して運動も効果があったが、効果は小さかった。よく歩く人はあまり歩かない人に比べて0.67倍の呆ける確率だった。泳ぐ人は泳がない人に比べて0.71倍の呆ける確率だった。
要するに、認知活動の中でも激しく頭を使うものがボケを防いでいるのかもしれない。チェスもそうだし、楽器の演奏もそうだし、ダンスでも相手のことを考えたり、リズムに合わせて体を動かしたり、周りを気にしたりと頭をより使う。
とても面白いデータだね。クロスワードとかそこそこ効果(0.59倍)があってもチェスとかには敵わないんだな。クロスワードとかのパズルは確かにそれほど高次の脳活動ではないもんな。対戦相手がいたり、創作活動をしたり、というのは脳を使おうと思えばいくらでも使えるところが、パズルとかとは違うとも言える。日本では頭を鍛えるゲームが売れているらしいけれど、パズルで頭を鍛えるのは効果が薄いのかもしれない。
ちなみに注意点として、この結果は単に相関関係を示しているのみで、因果関係は示していないです。つまりダンスをするのがボケを防ぐ、というのは一つの解釈に過ぎず、もしかしたら逆に、呆けない人だからダンスができているのかもしれない。
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元の論文: Verghese, (2003). Leisure activities and the risk of dimentia in the elderly. The new england journal of medicine. 2003. June 19. p.2513 検索キーワード:心理学、認知心理学、老人学、社会心理学、任天堂、脳を鍛える大人のDSトレーニング、川島隆太教授監修、
水中エアロビクス(アクアビクス)をはじめて焼く1年。最初は動きについていくのが精一杯。でも今は知っている動きの繰り返しだから今は楽についていけます。でも先月からはじめたHipHopは体力的にきついこともあるが、とにかく振りを覚える、HipHopらしい形を覚えなければならない、それを積み重ねて振りを覚えていくのです。とにかく1時間のクラスの間、体を精一杯使い、短時間に頭をフル回転させなくてはなりません。コレが老化防止に役立っているかどうかはわかりませんが、明らかに今まで使っていない頭の使い方だなあってことは感じます。
うまく説明できません・・・すみません
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