
子供にテレビを見せることの悪影響は今までもニュースを紹介してきているけれど、3歳を過ぎるとテレビは好影響を与えるかもしれない。
この研究者は約2000人の子供を数年に渡り追跡調査し、テレビを見ることが6歳時の能力にどう影響するかを調べた。3歳より前の子供では、テレビを見ることと6歳のときの認知能力の低下の関係が見られた。反対に、3歳から5歳の子では、テレビを見ることと6歳の時の認知能力の発達の関係が見られた。特に3歳から5歳の子の認知能力でテレビを見ることとの関連が見られたのは、読書認識(reading recognition, これは文を読んだ時に以前に見たかを認識できることかな)と短期記憶(short-term memory)だった。算数や読解力に差は見られなかった。
これは納得できるね。言葉を一番最初に覚える時には少数の人から集中して教わった方が覚えやすい。なので3歳くらいまでは特に両親から集中的に言葉を聞かされた方が言葉を早く覚えるのだろう。
似たようなことで、バイリンガルというか父親と母親で別の言葉を教えると子供は言葉を話し始めるのが遅いという。これは刺激が多様すぎて覚えるのに手間取ってしまうのだろう。
言語の基礎を3歳くらいで覚えてしまえば、あとは刺激(言葉)にさらされる時間が多いほど覚えていくのだろう。
学習には3歳以降のテレビの視聴は良いのかもしれないけれど、それでもテレビの弊害は多数報告されているので、僕個人としては3歳を過ぎても子供にテレビは見せたくない。下記に関連記事のリンクを張ったけれど、テレビを見るほど、性格や体に悪影響があると言われている:いじめっ子になりやすい、近視になりやすい、肥満になりやすい、成人病になりやすい、など。
子供って接する人やテレビにどんどん影響されていくんだよね。それを考えると、僕に子供がいたら僕だけに影響されて狭い考え方になってしまったりするのは怖いな。かと言ってテレビを野放しに見せるのも嫌だし。子供にまねして欲しいような僕の親しい友人と近所に住むっていうのが僕の今の理想かな。今、そんな友人が何人いるか真剣に数えちゃったよ。
-----------------
関連する過去の記事:
この研究者(Frederick Zimmerman)のほかの研究の紹介。テレビを見るといじめっ子に。(しんりの手)
近視は生活習慣から(しんりの手)
テレビは年間2万人を殺す-ドイツ(しんりの手)
--------------
元のニュース:
Children’s Television Viewing and Cognitive Outcomes
検索キーワード:心理学、発達心理学、児童心理学、性格心理学、認知心理学、知覚心理学、社会心理学、教育心理学、
基本的には、TVでも、「なに」を見るかによって攻撃性とか衝動性とかにも差が出るような気がします。
私の友達の家では、ディスカバリー・チャンネルのみで、カトゥーン・ネットワークは見させないように仕向けていました。ディスカバリーチャンネルは、本当に面白く、親子で楽しめるので私も大好きでした。
私はテレビより読書が好きな子どもだったので、生活のなかにテレビはなくてもいいと考えていますが、災害や事件などがあったとき、映像がないと情報の判断が難しいのかな・・・、とも思います。
カートゥーンを見せないのには自分も賛成です。攻撃的な映像が多いし、話が単純すぎるので、道徳形成が心配です。ただ、それも成長過程の一つとして、ある程度は子供に経験させてやるのも面白いかな、とも思います。
ディスカバリー・チャンネルは自分も大好きです。親が楽しめるのは間違いないと思いますが、子供がどのくらい理解して楽しんでいるのかは少し疑問に思っていたりします。
またのコメントをお待ちしています。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)