
瞑想している人は灰色の脳細胞(灰白質、grey matter)が多かったという。
瞑想はいままで、脳の休め方を変えると思われてきていたが、活動時の脳にも影響を与えているようだ。瞑想は脳皮質を厚くするようなので思考回路に良い影響を与えると思われる。
これは仏教の瞑想を毎日40分やる人20人を一般人と比べた結果。彼らは普通に仕事も家庭もあるが、長い年月の瞑想経験がある。僧侶ではない。
MRI(磁気共鳴影像法)の結果、彼らの脳皮質のうち、知覚、聴覚、視覚を司る部分が厚かった。特に右半球に違いが見られた。また、瞑想は加齢による脳皮質の減少を遅くする可能性もあるという。
へー、面白いね。脳の長年の使い方によって脳の構成が変わるなんて。いままでも学歴が高いと脳の衰えが遅いとかは言われてきたけれど、瞑想でも違いが出るなんて興味深いね。
ちょっと疑わしいのは、瞑想を日課にする人を使った研究というのは混同要素が多いということ。彼らは瞑想するだけでなく、食生活も節制しているし、喫煙もしなさそうだしな。僧、僧侶(monk)、女僧(nun)の研究は心理学では妥当性に欠けるというのが一般的な見方だ。今回は僧ではないのでもう少し一般的な人の結果に近いのかもしれないけれど、それでも同じ疑問にさらされるだろう。でも実際の論文を読んでみたくなるニュースだな。
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元のニュース:Meditation associated with increased grey matter in the brain
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男は灰色、女は白色の脳細胞が多い(しんりの手アメブロ)
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