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睡眠不足の児童は授業に集中できない
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睡眠時間が8時間以下の児童は、教師から見て授業に集中していないと評価された。

6歳から12歳の児童74人を対象に、睡眠時間と授業での態度の関係が調べられた。児童の授業態度は教師によって評価され、そのとき教師は児童の睡眠時間を知らなかった。つまりブラインド・テスト形式で行われた。

この研究の間、それぞれの児童は3週間の異なった睡眠時間を経験した(多分、順不同で)。睡眠不足の一週間(1年生,2年生は8時間以下、3年生以上は6時間半以下)、睡眠がちょうど良い長さの一週間、睡眠過多の一週間(10時間以上)。

その結果、睡眠時間が8時間以下の児童は概して学習能力の低下が見られた。問題があった点は、習ったことを思い出すこと、新しいことを覚える作業、集中力を要する作業などだった。

概略は面白い研究だね。確かに睡眠時間が減ると児童の学習能力は落ちると思う。この分野の研究にありがちな相関関係だけの研究で終わっていないところが良い。相関関係だけだと、睡眠時間が少ないから学習能力が低いのか、学習能力の低い子が睡眠時間を少なくしか取れないのかが分からないから。この研究は、ちゃんと条件を制御(コントロール)しているので、因果関係ははっきりしている。

難点を挙げれば、睡眠時間を一週間という短い期間で次の条件に変えていったことだな。睡眠時間は慣れの問題というところが大きいので、大変なのは最初の5日間くらいだけ。それが癖になれば、6日目ぐらいからは、その短い睡眠時間に対応できるようになる人が多い。なので、この実験のように睡眠時間を減らされれば最初の一週間はそれが成績に現れるのは当然。むしろ2週間目のデータだけを調べた方が良かっただろう。

それと児童の学習能力の測り方も客観的ではない。教師は児童の睡眠時間を知らなかったのでブラインド・テストではあるのだが、それでも教師が正確に学習能力を測れている訳ではない。欠伸をする生徒はたとえ成績が良くても駄目な生徒だと見られがちだ。なので、客観的に学習能力を測りたいのなら別の測定方法が良いだろう。

その点を差し引いても面白い研究なので、次回の研究にとても期待しているよ。って言うか研究ってこんなもんだよな。人の研究の批判は簡単にできるけど、自分の研究を隙の無いものにするのは大変なんだよ。ほんとに。

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元のニュース:Less sleep impacts directly of children's performance at school

検索キーワード:心理学、教育心理学、認知心理学、注意、Gahan Fallone, attention, blind test,
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